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2008年9月 9日 (火)

気象神社物語(32)

神社とソバ 

ふるさとの秋みつけた!

「信州の鎌倉」では今、ソバの花が真っ盛りです。

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東急電鉄創業者で運輸逓信大臣も歴任した五島慶太生家の前に五島慶太翁公園があり、すぐ近くのソバ畑です。

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 ソバは肥沃過ぎない水はけのよい土壌である火山灰土や黒ぼく土を好みます。

良質なソバ栽培は高冷地の気候で、ソバが実る頃、早朝に朝霧が立つような気候のもとで作られる「霧下ソバ」が、味もすぐれ・ソバの中でもゆであがりも早く・汁とのなじみもよいので絶品と言われます。

最近は手作りの味、おふくろの味に接する機会が少なくなっていますが、信州には伝統的な味の文化を受け継いでいる手打ちソバ屋が多く存在しています。「ソバは75日」と言われるように穀物の中で最も短期間で成長します。

戸隠ソバで有名な信州戸隠神社中社では「ソバ献納祭」が毎年11月上旬に、祭神に献上する新ソバを神様にお供えする儀式が行われます。戸隠神社の神々である天八意思兼命(あめのやごころおもいかねのみことは気象神社の祭神でもある)や九頭龍神(くずりゅうしん)、天手力雄命(あめのたぢからおのみこと)、天表春命(あめのうわはるのみこと)、天鈿女命(あめのうずめのみこと)5柱の権現様へのお供えをします。

 戸隠神社では江戸時代に江戸の寛永寺の僧侶に教えられて広まり、各地から訪れる戸隠講の参拝客にソバをふるまうのが通例となり「戸隠ソバ」として知られています。

 戸隠ソバをざるで注文すると、一口ぐらいの量ごとに束ね、5~6束をひとつのざるに並べた盛り方で出てくることは、前述したそれぞれの祭神へお供え料理として5~6束とする歴史と深い関わりがあることを物語っています。 

また、東京都深大寺の「深大寺ソバ」も有名で、武蔵野台地の黒ぼく土がソバ栽培に適し、農家の人々はソバを栽培して寺に納めたそうです。湧き水の多いこの地は、ソバをさらす良質な水が豊富であった条件も揃っていました。

江戸後期、深大寺参拝した天台宗関東総本山東叡山寛永寺御門主第五世公弁法親王にソバを献上して賞賛され、別の一説では徳川の第三代将軍家光が鷹狩りの際に立ち寄って、ソバを食べて賞賛されたからとも言われております。

神社や寺の参拝客が多いことから戸隠神社周辺には21軒、深大寺周辺には26軒のソバ屋があります。

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